覚せい剤取締法違反(使用と所持)などの罪で起訴された歌手ASKA(本名宮崎重明)被告(56)が3日、保釈保証金700万円を納付し保釈された。5月17日の衝撃の逮捕から48日目。勾留されていた警視庁東京湾岸署の正面玄関に姿を現した同被告は、報道陣に向かって深々と頭を下げたが、直接謝罪の言葉を発することはなかった。その後、あらためて「おわびの言葉」を発表したものの、ファンらの反応は複雑だった。
ASKA被告が保釈される直前、東京湾岸署前には報道陣、ファンら300人以上が集結。上空にはヘリコプターが旋回し、同署敷地内外に約40人の警察官が警戒にあたる物々しさだった。
午後4時53分、ASKA被告は弁護人に伴われ、濃紺のスーツにメガネをかけた姿で現れた。無数にたかれるフラッシュにも無表情のまま真正面を向いて5秒ほど深々と頭を下げ、その後もう一度頭を下げた。ファンの「ASKA〜」という声や報道陣の「一言お願いします」という問い掛けには応じることなく迎えの車に乗り込んだ。
その後、弁護人を通じてマスコミ各社に「おわびの言葉」を発表。「私は二度とあやまちをしないと決意しています。その決意をさらに強くしていくために、私は裁判まで医師の指導を受けます。そして自分に向き合いたいと思います」などとし、「ご迷惑とご心配をおかけしておりますことを重ねておわび申し上げます」と謝罪した。
しかし、同署前でASKA被告を見守ったファンの反応はさまざまだ。保釈がうわさされた1日から3日連続で同署に駆けつけた東京都杉並区の女性(50)は「一番苦しんでいるのは本人。『僕には歌があるじゃないか』ということを思い出して」と擁護。一方で、ファン歴20年以上という相模原市のパート女性(41)は「二度とクスリには手を出さず、きちんと更生してほしい」と厳しく注文をつけた。
ASKA被告とともに逮捕、起訴された栩内香澄美被告(37)の初公判は今月22日、ASKA被告の初公判は8月28日に開かれる。(中日スポーツ)
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